ハチ毒

■出典
アレルギー 67(2) 89-97 2018



■年間死亡数

毎年20人前後



■機序

IgEを介した、ハチ毒に対するアナフィラキシー
IgEを介さない、多量のハチ毒注入による、外因性ヒスタミン等の影響によるアナフィラキシー様反応



■診断

・ハチ特異的IgE測定



■ハチ毒の種類

・ススメバチ:  Ves v1(フォスフォリパーゼA1) Ves v5(Antigen5)
・アシナガバチ: Pol d1(フォスフォリパーゼA1) Pol d5(Antigen5)

・ミツバチ:   Api m1(フォスフォリパーゼA2) Api m4(melittin)

スズメバチやアシナガバチは共通抗原性が高いが、ミツバチは低い



■ハチ毒の頻度

・アシナガバチ: 73%
・スズメバチ:  17%
・ミツバチ:    1%

 →アシナガバチが多い。



■ハチ毒IgE

・小児においては、初回症状が中等症以上の場合、15年が経過してもハイリスク。
 →ハイリスクはハイリスクのまま。

ハチ刺傷直後 または 刺傷直後かなりの年数が経過すると、特異的IgEは偽陰性となることがある
 前者は、消費性にIgEが低下するため。
 後者は、おそらくmemory B cellが低下するため。

・数年内にハチ刺傷を経験し、全身症状がなかったが、皮膚テストや特異的IgEが陽性になる確率
 →20-30%

・過去のハチ刺傷によって、全身症状が出た場合、再刺傷で重症化する確率
 →50-60%

・但し、ハチ刺傷で死亡する人は、多数回ではなく1回で死ぬことが多い。
 =ハチ毒に耐えられる人は耐えられる。死ぬ人は1回目でも死ぬ。

・約12%/年の比率で、皮膚テストは陰性化していく
 =ハチ毒も、自然耐性傾向はある。

・再刺傷までの間隔が短いほど、重症化する






■ハチ毒アレルギーの頻度

・全人口の1-3%くらい。
感作率は、15-25%



■遺伝性

・約10%に家族歴があるという報告と
・HLAと無関係という報告が混在している。



■ハチ毒に対するアレルゲン免疫療法

2018年現在、日本では保険適応外。

皮下注射。

  • 最終更新:2018-03-15 22:28:37

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