抗菌薬アレルギー

■出典
日本アレルギー学会 第4回アレルギー講習会テキスト p406-
埼玉医科大学呼吸器内科:中込一之先生の御講演より



■抗菌薬過敏症
・ペニシリンに対するアレルギーは、Ⅰ型アレルギー
・ペニシリン以外の抗菌薬に対するアレルギーは、Ⅰ型アレルギー+偽アレルギー反応


※Ⅰ型アレルギー
 抗原侵入→感作成立→特異的IgE抗体産生→マスト細胞に結合
  →再び抗原に暴露された場合にIgEの架橋によってヒスタミンが放出

※偽アレルギー反応
 抗原侵入→直接マスト細胞を刺激→ヒスタミン放出
 キノロン系にはヒスタミン遊離作用あり。



■頻度
・当然、βラクタム系(ペニシリン系・セフェム系・カルバペネム系)の報告が最多。
・アミノグリコシド系、ニューキノロン系、グリコペプチド系(VCM等)で報告がある。
・βラクタム系でアレルギー反応が起こる頻度は、2%



■検査で抗菌薬アレルギーを予測できるか?
・偽陽性が多いため、画一的な皮内反応は無意味。
・また、スキンプリックテスト+皮内テストが両方陰性でもアナフィラキシーを起こす症例が存在するため、結局、慎重に投与するしかない。



■ペニシリンアレルギーに対する交差反応

・βラクタム環ではなく、側鎖の類似性に由来すると考えられている。
・ペニシリンアレルギーを持つ場合、セフェム系の
 第1セフェムは、5-16%
 第2セフェムは、10%
 第3セフェムは、2-3%
 臨床的に問題となるレベルの交差反応が起きる。

  • 最終更新:2018-01-29 15:06:15

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