PPIが食物アレルギーを誘導する?

■出典
Immunol Lett. 2008 Nov 16; 121(1):45-51. doi:10.1016/j imlet.2008.08.006
[[Dose-dependent food allergy induction against ovalbumin under acid-suppression: murine food allergy model::https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18824031]]



■背景
先行研究によって制酸剤が食物アレルギーを誘導する可能性が示されており、それを動物モデルにおいて証明する。


■方法
PPIを2回注射し、胃酸のpHを低下させる。
OVAを0.2, 0.5, 1.0, 2.5, 5.0mgを経口摂取させる。
さらに、経腹膜的あるいは経口で2回目の免疫を行う。
その後にOVA特異的な抗体価(IgG1 IgG2a IgE)を測定した。
また臨床的な症状として直腸温とプリックテストを行った。


■結果
・PPIの投与によって胃内pHが2.97から5.3に上昇した。
・PPIかつ経口で0.2mgのOVAで免疫したグループのみが、他のグループに比べてIgG1・IgG2a・IgEが上昇した。
・PPIなしでは抗体の上昇は限定的。
・経腹膜的に投与しても抗体は上昇するが、アナフィラキシーを起こしたのは経口投与群のみだった。


■結論
・PPIかつ少量経口免疫のみがIgE特異的食物アレルギーを誘導した。


■高田の非医学的感想
・PPIというよりは、胃酸のpHの上昇が鍵なのでしょうか?
・この研究ではOVA限定ですが、食物タンパクが胃酸でいい感じに処理されて抗原性が低下しないと、食物アレルギーになる可能性が上昇するんですかね?
・少量経口のみで食物アレルギーが惹起されたのは、結局大量に摂取した場合には、アレルギーではなくアネルギー側に傾いたからなのかな?

  • 最終更新:2018-01-24 19:47:22

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